石山寺の秋



奈良時代、聖武天皇の勅願により、良弁僧正によって開かれた石山寺は
巨大な硅灰石(天然記念物)の上に建立されたことからその名があり
その硅灰石の上に坐す本尊は、安産・福徳・縁結・厄除けに
霊験あらたかな秘仏 如意輪観音菩薩です。

 慶長年間、淀殿の寄進によって改築された本堂(国宝)には
紫式部が世界最古の長編小説『源氏物語』を起筆したという「源氏の間」があります。
 また、多宝塔(国宝)や御影堂(重文)などの建造物、
本尊如意輪観音の胎内仏四躯(飛鳥〜天平、重要文化財)などの仏像
石山寺縁起絵巻(重文)や源氏物語絵巻 末摘花(重文)などの絵巻物
薫聖教(国宝)や石山寺一切経(重要文化財)など約7000点にものぼる経典・
聖教・古文書類のほか、紫式部と『源氏物語』にちなんだ作品が数多く伝えられています。